昨今、自治会やPTAといった任意団体に
入らない人が増えてきているそうです。
私は以前までは入っていましたが、
現在は入っていません。
※退会に関することはコチラにも
記しています。
とは言え、
昔から耳にしてきたこういったものに
“入らない選択をする” ことは
意外と簡単ではありませんよね。
自治会は入って当然という考えの人も多く、
周りの目もあり
“役員に当たると大変” ということからも
あまり良いイメージを持たない人も
少なからずいると思います。しかしながら、
こういった組織の活動があるおかげで
物事が円滑に行われ、住みよい暮らし
づくりの実現がなされています。
イベントや活動で人々が
交流を深めていき、連携が強くなるので
防犯・防災にもつながります。
有事の際も、声を掛け合い、
助け合えるような関係を
築くことにもなりますね。
そういったよい面もあることは
理解しています。
しかし、入会しているがために
会費を支払う、活動も休日がほとんどで
プライベートの時間が減る
ということが発生します。
この記事では、
どうして私が自治会を退会したのかを
踏まえて思うことを記します。
自治会費
この組織に入ったからには
全面的に協力することが必要です。
会費の負担はもちろんのこと、
活動をし役員も引き受けて
業務を遂行しないといけなくなります。
活動は休日のことが多く、
プライベートの時間を割いて
充てなければいけません。
それもこれも、入ったからには当然です。
みんないずれ回ってくるからと、
輪番制で班長などの役員を引き受けて
業務をします。自治会費を集めに行く、
募金を集めに行くなど
各家庭のお金を預かってから
自治会本部へと届けるのですが、
この “自治会費” 決して安くありません。
むしろとても高いです。
これも地域によって
バラバラだとは思いますが、
これこんなに必要なの?と
疑問を持つぐらい大金です。
ですが、昔からこの金額だと
言われれば払うしかありません。
だって自治会に入っているのだから…。
自治会費の中には、維持管理費(共益費)も
入っていると思いますが、
何にせよ高い地域は驚くほど高いです!!
なかには自治会に入会するのに、
ウン十万必要といった地域もあるそうです。
考えただけで嫌気がさします。
私の地域では、
入会金はありませんでしたが、
住んだら自動的に入らされている
強制のようなものでした。
私自身も自治会は入らないといけないと
思い込んでいたので、
入る・入らない選択ができるとは
全く知りませんでした。
そして当然のように、自治会費という
大金を集めにきてくださる
その年の班長に渡すのですが、
それが終われば募金活動です。
募金活動
この募金活動も班長が
自宅に集めに来られるので、
無下に断ることもできませんし、
留守にしていたら、
また来られることもあるので
居留守は使えません。
やるならやる。やらないならやらない。と
はっきり意思表示しておかないと
後々お互いに面倒です。
このように、募金は強制ではなく、
あくまでも任意ですので
断ることはできます。
そして自治会でなくても、会社や街頭、
今ではネットでもできますので
これは自由に本人が決められます。
しかし、家に来られて、
顔見知り程度の仲だからこそ
断りづらいことはありますよね。
私はこうしたことを
はっきり断れないことが多く
対応するのが苦手です。やるつもりが
ある時であればいいのですが…。
以前、集めにこられた班長の方に
断れなくてお金を封筒に入れて渡すと…
『他のお家はもっと入れて下さってます。』
と袋の中身を見て言われました。
その時は少なすぎたのかなと思い、
もう少し足して渡しましたが後になって
断れなかった自分に腹が立ち、
その方の言葉にもモヤモヤしました。
金額も自由だし、他のお家と同じような
金額にする必要もない。ましてや
任意の募金でそんなこと言われるとは…。
役員が回ってくる
それから数年経ち、
我が家に班長が当たりました。
これまでに他の役員も回ってきましたが、
単発で集会などに参加することや、
有事の際に出なくてはならない役員
でしたので比較的にまだよかったのです。
その役員でも苦だと感じていたのに、
それ以上の役員が当たればもっと大変な
思いをします。
そしてこの班長の大きな業務と言えば、
毎年、大体時期が決まっているのですが、
事前に各家庭にお知らせし、
日時を決めて現金での自治会費を
集めに行きます。
その後は募金活動です。
自治会費については、都合の悪い方は、
自ら持ってきてくださるなど
協力的なご家庭もあるのですが
伺っても留守、
対応してもらえたと思えば
『お金がない。』
というお宅もありました。
これは仕方のないことでありますが、
毎年、大体この時期になると払わないと
いけないと分かっていると
思うんだけどな~だとか、
自分が班長の立場なら
こういうのされたら嫌だな~
だと思わないのかな?
…なんて思いながらも渋々帰りました。
よそのご家庭のことですし、
私も言いたくないけれど、
班長として各家庭から集めたお金を
期日までに自治会本部へ
届けなくてはいけません。
事前に知らせているのにも関わらず
こういった対応をされると、
気持ちの良いものではありません。
早く集めて本部へ届けたいのに、
こういったお家が数件あると困ります。
よそのご家庭が原因で、自分の時間が
減ることや悩みの種にもなるので
とても苦痛でした。しかし、
金額も高いですし、生活スタイルも
家庭で様々です。
お給料日前かもしれませんし、
各々事情がありますので
こういったことはお互いに
気まずくなりますよね。
言う方も嫌だと思いますよ。
仲がいいわけでもない人に
『お金がないので…。』
とは言いにくいではずです。
こういったものを減らすのには、
振込や振替で自治会費を集金すれば
いいのではないでしょうか?
こういった要望を本部に話すと
自治会に入っている軒数が多く、
確認などに時間を要することになると
却下されました。
それは分かりますが、
集め終えるまでにまだ
未集金のお家がある間は、
大金が自宅にある状態ですので心配です。
本部に持っていくまで
保管しているリスクを考えると
私は嫌でした。何かあったら怖いですし、
何しろ、よそのご家庭のお金を
預かっているのですから…。時代に適した
集め方を色々と考えてもいいのでは?
募金活動も、同じように
各家庭に集めに回ります。
中には、
こういったことは会社等でしているので
協力できないとうちへ出向いてはっきり
意思表示してくださった方もいます。
本当にしたい人であれば
班長の家に持ってきてくれるだろうと、
留守のお家にもう一度伺うといったことは
しませんでした。そして、各家庭から
集めた袋の中の金額の確認は
わざわざしたくないですよね。
よそのお家のご厚意を比べているような
ものでもありますから。
募金や寄付はあくまでも任意ですし、
金額も自分で決められます。
赤十字の募金も、
500円以上じゃないといけない!と
思いこんでいる人がいるようですが
誤解です。
1円からでもできるのです。
それなのにこういった時に、
あのお家がどうとか~、
このお家はこうだ~とかそういうのが
嫌だと自分自身が思うから…。
以前、言われた
『他のお家はもっと入れて下さっています』
の奥にある真意は、もっとお金を入れろ
という意味だと思いますが、
今思い返してもモヤモヤします。
そのお金が増えたからといって、
班長が得することは何一つありません。
自治会本部からも、
全家庭から必ず!
1円でも多くもらってきてください!
などとは一切言われていません。
恐らくこの方の、正義感のようなもので
発言されたとは思うのですが、
私は、よそのお家の募金の金額で
意見する人にはならないと心に決めました。
こうした自治会を通しての募金活動は、
行政や赤十字などと
協力し合っているからこそできています。
同時に断りにくい中、
本心とは違う行動もしてしまうので、
いくら任意でも、
無理やりに近い強制のような
状況が生じてしまいます。
したい人はする。しない人はしない。で
したい人は各班長に直接持っていく、
それか自治会本部に持っていくなどと
変えていくことも検討してみては?
そうなれば、班長が楽をしていると
捉えられるのも不本意ですが…
集めに回ることは楽ではありません。
1、2軒ならまだしも、何軒も回って
確認していかなくてはなりませんから。
毎年のこととは言えど、
集金が徴収になっていないか、
自治会はそういったところは
役員はもちろんのこと、
住民にしっかり伝えるべきです。
神社費
この神社費とは、神社の維持管理や
祭礼などに使われるそうですが、
これもその年の宮世話の方が
当然のように集めに来られますので、
徴収になっています。
祭りに参加することもないけれど、
役員に当たると、
その年の祭りの際は警護などが
任されるため1日休日がつぶれます。
そして、毎年祭りも参加せず、
見に行くこともしていません。
決して安くない神社費を
どうして払わないといけないのだろう?
ここへ住んでからずっと疑問でした。
このお金の集め方にしても
宮世話の人が悪いのではなく、
昔からの慣習だそうですが、
まず疑問を持ってもらいたいです。
どうしてここへ住んだら
払うことになっているのか。
自治会を退会するにあたり、
この神社費についてはどうなるのか
気になっていたので調べてみました。
・神社は氏子に対して賛助金を求め、 それによって祭りの費用などの諸経費を
賄ってきたという歴史がある
※氏子とは氏神様に育てられている子という意味。
※共同的に祭りを行う人々の居住地域のことを祭祀圏という。
※氏子と氏神様の関係は、古代社会から続いている氏族集団の成員
すなわち氏人と守護神(氏の神)に由来しているが、
現在ではとみに希薄となっているものの、 ある地域の信仰上のまとまりを表している。
・氏神たる神社と氏子の関係はその土地の住民たるによって自然に発生したにすぎない。
すなわち、加入義務等を観念できない性格の関係として継続してきた。
したがって、神社は賛助金の支払いを義務付けることはできないし、
行事・祭祀に協力を強制することもできない。
・神社が当然に村落共同体の精神的支柱となっていた昔とは違い、
信仰上の理由から行事・祭祀への参加を望まない人もいる。
信仰の自由は憲法上保障されていますから(憲法20条前段)、
宗教的行事への参加を強制することはできません。(憲法20条2項)
神社の祭祀が宗教的行事といえるかについては見解が分かれるところであるが、
神社側が強制できる根拠はないといえる。
氏子会費に関する裁判事例もありました。(平成14年4月12日判決)
・神社が宗教性を持つことは否定できない
・自治会及び町内会は自治体ではないから、
直ちに憲法第20条(政教分離の原則)
同89条(宗教団体への公金支出制限)に、
抵触するとはいえない
・社会的許容範囲を超えるものであるときは、
民法第1条(公共の福祉・信義誠実の原則・権利濫用の禁止)、
同第90条(公序良俗)に照らし、違法と評価すべきである
・自治会は任意団体であるが、
自治会そのものは同じ地域に二つあるものではなく、
住民にとって強制加入団体に準じる要素がある
・自治会員はそれぞれの価値観をもち、
信仰についても一人一人様々である
・神社への支出(氏子会費)も宗教上の
行為への参加を強制するものであると
認められる
・神社への支出は信教の自由を侵害するものとして、
民法の趣旨に照らして違法な行為である
上記のことからも
必ずしも支払わなければいけないことはない!
ということが分かります。
自治会費と神社費は別としても、
会員としての名簿がある限り
お金を集めにこられます。
しかし、理解を得られていないうえで
強制的に集金することはおかしいと
私は思います。退会後は、このお金を
集めにこられることもなくなりました。
最後に
自治会の入会に関してもそうです。
住みはじめたらいつの間にか
入会している状態でしたので
入会届も書いていません。
どうして、意見も聞かずに入会・会費負担
させられているのでしょうか?
どうして、意見も聞かずに神社費を
払わされているのでしょうか?
自治会側の “入って当然” という考えは
改めてほしいと切に思います。
“入らない選択” ができるとは知らず、
納得したうえでの入会ではないので
そこについて私は反省しています。
最初にもっと疑問を持っていれば
ここまで悩むことは
少なかったかもしれません。
高い自治会費や神社費を支払い、
自治会のイベント等で
休みがなくなることにも苦痛でした。
役員が当たれば、どうして
よそのお家のことで
振り回されないといけないの?と
不満は募る一方です。
その他にも理由は諸々ありますが、
こうして退会を決意したのです。
みんなやっていることだから、
みんな嫌々でもやっているんだから、
みんな我慢しているんだから!と
言う人もいます。
でもそれは、
入っているから当然なんです。
私はこの先もこのことでモヤモヤしたり、
悩み続けることになるのは
分かっていましたので
この “入っているから当然” という
ストレスから
スッキリとサヨナラしたかったのです。
すんなりと退会は出来ませんでしたが、
退会できた今、
頑張ってよかったなと思うばかりです。
☟よろしければ、こちらもお読みください☟
-
『自治会は入らないといけないのか』
続きを見る
選択はできます!!
よく考えてから入ることを
強くオススメします!!
余談ですが、以前コチラの記事
にて繊細ならではの気づきで、
生きづらいと思っているけれど
繊細だからこその気づきで
変えていき、
生きやすくなることがあります。
気づきによってモヤモヤすること
などが非常に苦痛でしたので、
その苦痛から離れる為、
実際に行動に移して楽になった
という内容を記しました。
実は言うとこれは、
自治会を退会した話のことです。
自分の感情を知り、
自分がどうしたいかの意識を持って、
行動に移したおかげで楽になりました。
この気づきがなく、
何も行動していなければ今後も
ストレスを抱え続けていたと思います。
決して楽な行動ではありませんでしたが、いい結果が出せて良かったです!
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
本が無料で読み放題
☟☟☟
30日間無料体験できます!!
無料体験終了までに、
“自動更新しない”
設定にしておけば◎
200万冊以上の本が期間中は0円で
自由に楽しめます♪
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
是非お試しくださいませ♬
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
※キャンセルされないと
無料体験終了後は自動更新され、
月額¥980(税込)が更新日に都度
請求されますのでご注意ください
なお、料金は変更される場合があります