今回は、庭づくりや緑化に興味をお持ちの
方々に、クラピアという素晴らしい植物を
ご紹介いたします。
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クラピアは、
美しい芝生を簡単に作り出せる植物として、
近年注目を集めています。私も自宅の庭で
植栽しました。毎年かわいらしい花が咲きます♪
刈り込む時期は、芝生のような雰囲気が
広がり、花が咲いている時とまた違う面を
見ることができます。
この記事では、クラピアの特徴や育て方、
メリット・デメリットなどを詳しく解説します。
クラピアとは
クラピアは、ヒメイワダレソウという
植物の品種改良によって生まれた地被植物です。
イワダレソウの仲間ですが、通常の
イワダレソウとは異なる特徴を持っています。
クラピアとイワダレソウの違い
- 葉の色:クラピアの方が濃い緑色
- 成長速度:クラピアの方が早い
- 耐寒性:クラピアの方が優れている
- 踏圧耐性:クラピアの方が強い
クラピアは、芝生のような
美しい緑の絨毯を形成することができ、
庭園や公共の緑地、法面の緑化などに広く
利用されています。
その名前の由来は、「クラウン(冠)」と
「タピア(絨毯)」を組み合わせたものだそうです。
強さと育つ環境
クラピアは、非常に丈夫で環境適応能力の
高い植物です。
環境適応能力
耐暑性:真夏の直射日光下でも生育可能
耐寒性:冬季の寒さにも強い(一部の寒冷地を除く)
耐乾性:乾燥に強く、水やりの頻度が少なくて済む
踏圧耐性:人や動物が歩いても傷みにくい
病害虫への抵抗力:病気や害虫に強い
育つ環境
- 日当たり:日向から半日陰まで幅広く対応
- 土壌:水はけの良い土壌を好む
- pH:弱酸性から中性(pH 6.0~7.0)が最適
- 気温:-5℃から35℃程度まで対応可能
このように、クラピアは様々な環境に
適応できる強靭な植物です。
しかし、極端な低温や過湿には弱いため、
寒冷地や水はけの悪い場所での栽培には
注意が必要です。
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お手入れ方法
クラピアは比較的お手入れが簡単な
植物ですが、美しい状態を保つためには
いくつかのポイントがあります。
水やり
- 植え付け直後:土が乾かないよう、こまめに水やり
- 定着後:週1~2回程度の水やりで十分
- 夏季:乾燥が続く場合は適宜水やり
施肥
- 春と秋に緩効性肥料を与える
- 肥料は少なめに、与えすぎに注意
刈り込み
- 年2~3回程度の刈り込みで十分
- 刈り込み高さは5cm程度を目安に
除草
- 定期的に雑草を抜き取る
- 除草剤の使用は控えめに(クラピアにも影響がある)
病害虫対策
- 定期的に葉の状態をチェック
- 病害虫が見られた場合は早めに対処
これらのお手入れを行うことで、
クラピアは美しい状態を長く保つことができます。
特に、植え付け直後のケアが重要ですので、
しっかりと根付くまでは丁寧に世話をしましょう。
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植えるメリットとデメリット
クラピアを庭や緑地に植えることには、
様々なメリットとデメリットがあります。
以下に主なものをまとめました。
メリット
☆省管理性
- 芝生と比べて手入れが簡単
- 水やりの頻度が少なくて済む
☆経済性
- 芝刈り機が不要(植えた範囲による)
- 肥料や農薬の使用量が少ない 環境への優しさ
- 農薬や化学肥料の使用を抑えられる
- 土壌流出を防ぐ効果がある
☆美観
- 年中緑の美しい景観を楽しめる
- 花も咲くため、季節感も演出できる
☆多用途性
- 庭園、公園、法面など様々な場所で利用可能
デメリット
★初期コスト
- 苗の価格が比較的高い
- 植え付けに労力がかかる
★成長速度
- 芝生と比べて広がるのに時間がかかる
- 完成までに1~2年程度必要
★一部の環境での生育難
- 極端な低温や過湿に弱い
- 完全な日陰では生育が悪い
★他の植物との競合
- 強健なため、他の植物を抑制してしまう可能性がある
★除去の困難さ
- いったん定着すると、完全に除去するのが難しい
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これらのメリットとデメリットを十分に
理解した上で、クラピアの導入を検討する
ことが大切です。特に、長期的な視点から
見た場合のメリットは大きいと言えるでしょう。
これは、私の経験ですが、植えた範囲と
伸びた量にもよりますが、本格的な大きい
芝刈り機は基本的に不要だと思います。
ちなみに私は、体が立った状態で刈ること
ができ、尚且つハンディータイプの状態に
変えられるバリカンを使用して刈り込みます。
立った状態で大まかにバリカンで刈る
☟
小型のバリカンでしゃがんで、
細かくカットする流れです。
小型のバリカンを使うと狭い場所や、
大型で刈り切れなかった所など、細かな
調整ができるので非常に便利です。
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まとめ
クラピアは、美しい緑の絨毯を作り出せる
優れた地被植物です。
その強靭さと手入れのしやすさから、
庭づくりや緑化の新たな選択肢として
注目を集めています。
特徴のまとめ
- 耐暑性、耐寒性、耐乾性に優れている
- 踏圧に強く、病害虫にも強い
- 水やりや刈り込みの頻度が少なくて済む
- 年中緑の美しい景観を楽しめる
一方で、初期コストや成長速度、一部の
環境での生育難などのデメリットもあります。
これらを踏まえた上で、自分の環境や
目的に合っているかを十分に検討することが
大切です。
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私がクラピアを植栽して思うことは、
殺風景な庭から一気に緑化ができたので
それが一番良かったです。雑草が生えて
くると見栄えがあまりよくないので、
こまめに抜き取ることをオススメします。
また、広範囲に植栽した場合は、
刈り込まないといけない時期(特に夏季)に
少し手間ですが、刈り込み後のまるで
芝生のようなサッパリとした様子や、花が
咲いた時の鮮やかな庭は見た目と居心地が
各段に違います!!
草刈りや手入れは当然、ガーデングの
付き物ですが、手をかければ愛着が
より湧いてきますね♪
外の風景を見ることが楽しみになります。
クラピアは上手に活用することで、手間を
かけずに美しい緑地を作り出すことができます。
環境にも優しく、長期的には経済的でもあるクラピアは、
これからの緑化に大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。
皆様の庭づくりや緑化計画の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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