前回の記事に、特に重要な「時間稼ぎ」の
観点を加えて、より実践的な防犯対策を
ご紹介します。
強盗に入られてしまったら、何をされるか
分かりません。金品要求のために危害を加
えられることはもちろんのこと、最悪の
ケースとして命を奪われる危険性がありま
す。
そのようなことは起きてほしくないですが、
近頃、そういった事件が日本で多発してお
り、嫌でもメディアで見聞きしてしまいま
す。
あなたの家や、大切な人の家にもし入られ
てしまったなら...想像するだけでも辛く腹
立たしい気持ちになりますよね。
あなたならどう対処しますか?
私はこれを機に、色々な情報を通して一体
何ができるのか?考えました。
何もできず、されるがまま好き放題に家中
を荒らされることを考えただけでも腹が立
つのに、危害まで…。
これは何とかしないと!!
こういった事件も、法を犯した者に対して
もっと厳しく、安易に生きていけないよう
な厳罰を科してほしい願いがありますが、
これらが決まるより先に私達ができること
は何でしょうか。
逮捕され無期懲役が決まった実行役もいま
すが、それを知っていようが知っていまい
が同じようなことを犯す者がいます。
そうした者たちが、狙う場所が身近にある
ことを誰もが考えないといけない時代に
なっているのです。その者たちの好きにさ
せない対策をすることが大事です。
何も考えないよりも、考えておくことの方
が大変、重要だと思います。
私はそう考えることが多くなり、できる対
処法は「時間稼ぎ」に至りました。
少しでも、犯人を手こずらせるのです。
万が一、侵入されても、自由に家中を動き
回らさないように手間を取らせることが検
挙につながります。
時間稼ぎといっても、それを成功させるた
めには普段からの、自宅や身の回りの防犯
対策と、シミュレーションは必須です。
この記事が、一人でも多く方の参考になる
ことを願い記します。
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なぜ時間稼ぎが重要なのか
警察白書によると…
110番通報を受けてから警察官が現場に
到着するまでの平均時間は8分24秒です。
この時間を確保することが、被害を最小限
に抑える上で重要です。
統計によると、侵入者の約7割が5分以内に
侵入できないと諦めるとされています。
時間稼ぎにより、犯人が諦めて逃走する
可能性が高まるのです。
警察到着までの黄金時間
ポイント
・110番通報から警察官到着まで平均8分24秒
・犯人の7割が5分以内に侵入できないと諦める
・この「8分」を確保することが生命線
時間稼ぎがもたらす3つの効果
時間稼ぎにより、被害者が安全な場所に
避難したり、110番通報をしたりする時間
を確保できます。
1. 安全確保の機会創出
・避難時間の確保
・110番通報の余裕
・近隣への救助要請
犯人が長時間滞在すればするほど、
現場に証拠を残す可能性が高くなり、
これは後の捜査に役立ちます。
2. 捜査上の利点
・証拠が残りやすい
・警察との遭遇可能性増加
・犯人特定の手がかり増加
時間稼ぎにより、犯人が逃走する前に警察
が到着する可能性が高まります。
元警視庁警視の櫻井裕一氏は、「犯人と
警察官が鉢合うのをちょっと待つ」ことの
重要性を指摘しています[1]。
3. 被害の最小化
・犯人を焦らせる
・計画の破綻を誘発
・未遂に終わる可能性
時間稼ぎにより、犯人が十分な時間を確保
できず、被害を最小限に抑えられる可能性
があるのです。
実践的な時間稼ぎ対策
防犯対策として「設備」「音」「光」
「人の目」を活用し、侵入を遅らせるこ
とが重要です。
また、不審な音がした際には躊躇せずに
110番通報し、安全な場所に避難すること
が推奨されます。
時間稼ぎは、被害者の安全確保と犯人の
検挙の両面で重要な役割を果たすのです。
防犯設備による時間稼ぎ
・二重ロックの設置
・防犯合わせガラスの採用
・デッドボルトの追加
・ドアチェーンの補強
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玄関や窓まわりの自宅の周囲を映す防犯
カメラがあるとやはり心強いですが、不審
者がいざ犯行をするとなると容赦のない力
業をするでしょう。カンタンに侵入できな
いように色々な策をしましょう。
・複数の補助錠設置
・防犯フィルムの重ね貼り
・センサー付きシャッター
・強化ガラスや面格子の採用
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「音・光・人の目」の活用
1. 音による対策
・防犯アラームの設置
・センサー付きチャイム
・防犯砂利の活用
・ペットの飼育(犬の鳴き声)
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※犬の鳴き声で犯行を中断し諦めたらいい
ですが、万が一、侵入された場合は
ペットにも容赦なく危害を加える可能性が
高いので安易に飼うことは考えものです。
飼うのであれば責任をしっかりと持ち、
悪行する者からは飼い主がしっかり守りま
しょう!
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また、人感で犬の鳴き声などが出て威嚇で
きる商品もありますので、ペットを飼わな
くてもこういったものを使うという防犯対
策もできます。
2. 光による対策
・センサーライトの多層的配置
・常夜灯の設置
・人感センサー付きLED
・屋内の明かり管理
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3. 人の目による対策
・防犯カメラの可視化
・ご近所との声かけ
・パトロール参加
・生活音の演出
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室内にも防犯カメラがあると安心です。
アラームも鳴るので、ペットやお子様の
見守りだけでなく防犯にも役立ちます!
緊急時の対応フロー
侵入に気づけたならば、相手と対面せずに
通報し、安全な場所に避難して警察の到着
を待つことが安全だとは思いますが…侵入
者が単独ではなく複数人いたとすれば、
さらに恐怖心が勝り動くことができない可
能性はあります。
しかし、ここで何もしないのでは状況が悪
くなる一方です!
単独だろうが、複数だろうが異変を察知し
たら躊躇せずに通報しましょう!
スマホは寝床近くや身近に置いていること
がいいでしょう。
侵入を察知した場合
1. 即座の対応
・直ちに110番通報
・安全な部屋への避難
・大声で助けを呼ぶ
・防犯ブザーの作動
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2. 時間稼ぎの実践
・ドアや窓の施錠確認
・バリケードの設置
・照明のコントロール
・警報装置の起動
警察到着までの行動
1. 身の安全確保
・頑丈な部屋への退避
・出入り口の封鎖
・通信手段の確保
・避難経路の確認
2.情報収集
・犯人の人数確認
・特徴の記憶
・動きの把握
・証拠の保全
日常からの準備
ハード面の対策
・防犯設備の定期点検
・死角のない照明配置
・避難経路の確保
・通報機器の準備
ソフト面の対策
・避難訓練の実施
・近隣との連携強化
・不審者情報の共有
・防犯講習への参加
まとめ:3つの重要ポイント
1. 時間稼ぎは生命線
ポイント
・8分24秒が重要な目安
・多層的な防犯対策で時間を稼ぐ
・諦めさせる仕掛けづくり
2. 平時の備えが決め手
ポイント
・設備の充実
・訓練の実施
・地域との連携
3. 冷静な判断と行動
ポイント
・安全確保が最優先
・躊躇なく通報
・証拠保全も意識
強盗被害に遭わないためには、防犯意識を
高め、具体的な対策を講じることが重要で
す。特に「時間稼ぎ」の視点を意識した
対策を行うことで、被害を未然に防ぎ、
また被害を最小限に抑えることができます。
防犯対策として「設備」「音」「光」「人
の目」を活用し、侵入を遅らせることが重
要です。また、不審な音がした際には躊躇
せずに110番通報し、安全な場所に避難する
ことが推奨されます。
時間稼ぎは、被害者の安全確保と犯人の
検挙の両面で重要な役割を果たします。
一人一人が防犯意識を高められると、被害
が最小になる可能性は高いです。ご家族、
友人、パートナーと防犯について真剣に話
し合っていきましょう!!
ぜひ、お役立てください!!
※不安な点がありましたら、すぐに警察や
防犯の専門家にご相談ください。
出典
[1] https://article.auone.jp/detail/1/2/2/333_2_r_20241025_1729842228250880
[2] https://toyokeizai.net/articles/-/835990?display=b
[3] https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000379035.html
[4] https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/788f50741cc4e19869546e174487bc6c8094e0d6
[5] https://www.tokyu-security.co.jp/column/security/12/
[6] https://www.baitoru.com/contents/list/detail/id=3525
[7] http://www3.nhk.or.jp/news/html/20241023/k10014616881000.html
[8] https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231025/k10014236861000.html
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。